闇。
彼はまるで氷の獣みたいな面を持っていました。
その部分に初めて触れたときに、闇しかありませんでした。
私はとても恐ろしくなり、
人がこんなに怖いと感じるんだと思いました。しかし
そこには白い光がありました。
かつて、私の内に闇の中の光をみたように。
闇は光でしかありません。
光は闇と共にあります。
光。
彼はまるで太陽の輝きのようだと思いました。
その部分に触れるたびに、私が輝くのを感じました。
とても気持ちよくて、
一緒にいてこんなに世界は広いんだと思いました。そして
そこにも黒い闇はありました。
いつも私の内に光の中の闇をみるように。
光は闇の中に輝きます。
闇は光と共に愛されていきます。
随分前(2008年頃)に書いた詩です。それまで感じていた私のリアルな気持ちを綴ったものですが、参考になりそうなので載せてみました。
すべての要素に光と闇があります。
男性性と女性性のなかにも。私たちは、自分の中の光と闇や男性性と女性性を統合しようとする時、自分の心の中に起きることと、外の世界で起きることをリンクさせながら感じていきます。
異性を愛することは、自分の中のまだ未知なる自分を発見するプロセスです。そのため、当初は光の部分しか見えていないのですが、愛が深まるにつれ、闇の部分を受け入れようと様々なアクシデントを自らが起こします。
その時、その闇を受け入れるか、拒否するかで、実際の異性間の関係性が変わってくるのです。それは、いいとか悪いとかではなく、その相手とどう取り組みたいかによって、関係が発展しさらに愛が深まるか、関係を終わらせることで自分を受け入れていくかとなります。
この営みが私達の自己覚醒へのプロセスでもあるのです。
こんなふうに自分の実体験を通じて理解しています。
TOP PHOTO:Sandrine Néel